ホーム / 暮らし / 部屋干しの生乾き臭はなぜ起きる?洗う前から乾かすまでの7つの対策と、タオルのニオ
部屋干しの生乾き臭はなぜ起きる?洗う前から乾かすまでの7つの対策と、タオルのニオイが取れないときの対処

雨の日や夜の洗濯で、どうしても避けられないのが部屋干しです。ところが、きちんと洗ったはずのタオルが、乾いたあとに雑巾のようなニオイを放つ……という経験はありませんか。
洗剤メーカーの花王は、洗濯物がなかなか乾かないと、雑菌が増えてニオイが発生しやすくなると説明しています。つまり対策の柱は、「菌のエサになる汚れを残さない」「早く乾かす」「ついてしまった菌を減らす」の3つです。この記事では、洗う前から乾かすまでの流れに沿って、今日からできる対策を7つに整理しました。
生乾き臭の正体は「菌」
花王は2022年に、家庭で使われたタオルの繊維に、菌のかたまり(バイオフィルム)ができることを発見したと発表しています。その分析では、生乾き臭がする衣類でよく見られるモラクセラ属の細菌などが、高い頻度で見つかったとしています。
菌は、衣類に残った皮脂や汚れと水分がある環境で増えます。乾くまでに時間がかかるほど増えやすくなるため、部屋干しではニオイが出やすいのです。
対策1:洗濯物をためこまない
汗や皮脂のついた衣類を、湿ったまま長く洗濯かごに入れておくと、洗う前から菌が増えやすくなります。濡れたタオルは、ほかの衣類と重ねずに、乾かしてからかごに入れましょう。
対策2:洗濯機に詰め込みすぎない
一度にたくさん入れると、洗剤や水が行き渡らず、汚れが落ちにくくなります。洗剤は、洗濯物の量に合った量を、製品の表示どおりに使います。
対策3:洗濯槽もときどき手入れする
洗濯槽は、汚れがたまりやすい場所です。お使いの洗濯機の取扱説明書や、洗濯槽クリーナーの表示に従って、定期的に掃除しましょう。
対策4:洗い終わったらすぐ干す
洗濯が終わったあと、濡れた洗濯物を洗濯機の中に置いたままにすると、その間にも菌が増えやすくなります。終わったらすぐに取り出して干しましょう。
対策5:間隔をあけ、空気の通り道をつくって干す
花王は、早く乾くように、洗濯物の間隔をあけて干すことをすすめています。
- 洗濯物どうしを重ねず、すき間をあけて干す
- 長いものを外側、短いものを内側にする「アーチ干し」で、空気が流れやすくする
- ジーンズなどポケットの部分が乾きにくいものは、裏返して、中に空気が通るよう筒状に干す
対策6:風と除湿で、乾くまでの時間を短くする
- 扇風機やサーキュレーターの風を洗濯物に当てる
- 除湿機やエアコンの除湿機能、換気扇を使って部屋の湿度を下げる
- 浴室乾燥機があれば、浴室で乾かすのも一つの方法
狭い部屋を閉め切ったまま干すと、湿気がこもって乾きにくくなります。
対策7:洗剤や仕上げ剤を目的に合わせて選ぶ
花王は、ニオイ対策として、抗菌タイプや除菌表示のある洗剤で洗うこと、ニオイ菌の増殖を防ぐ効果のある柔軟仕上げ剤で仕上げることを挙げています。部屋干しが多い家庭では、製品の表示を確かめて選ぶとよいでしょう。
それでもタオルがにおうときは
一度ニオイがついたタオルは、ふつうに洗うだけでは取れにくいことがあります。花王は、乾燥した後もニオイが気になる場合は、衣類に合った漂白剤で除菌・漂白することをすすめています。使う前に、衣類の洗濯表示と漂白剤の表示を必ず確認しましょう。塩素系の製品と酸性タイプの製品を混ぜると有毒なガスが発生するおそれがあるため、「まぜるな危険」の表示にも注意が必要です。
対策を続けてもニオイが取れない古いタオルは、買い替えを考えるのも一つの方法です。
よくある勘違い
- 「香りの強い柔軟剤で隠せば大丈夫」→ 香りで覆っても、原因になる汚れや菌が減るわけではありません。まずは汚れを落とし、早く乾かすことが基本です。
- 「部屋干し用の洗剤なら詰め込んでもよい」→ 洗濯物が多すぎると、どの洗剤でも汚れが落ちにくくなります。
- 「乾いてしまえば問題ない」→ 乾くまでに時間がかかると、その間に菌が増えやすくなります。
今夜の部屋干しチェックリスト
- 洗い終わって、すぐに干したか
- 洗濯物どうしの間に、すき間はあるか
- 扇風機やサーキュレーター、除湿機の風は当たっているか
- タオルや厚手のものは、乾きやすい干し方になっているか
部屋干しのニオイは、「汚れを残さない」「早く乾かす」の2つを意識するだけで、ぐっと減らせます。まずは、干す間隔を広げて風を当てることから試してみてください。
※この記事は、2026年10月9日時点の花王の公開情報(製品Q&A、研究発表)をもとに作成しています。