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冷凍した肉や魚の解凍、正解はどれ?冷蔵庫・流水・電子レンジの使い分けと、やってはいけない常温解凍

まとめ買いした肉や魚を冷凍しておくと便利ですが、「使う前に、とりあえず台所に出しておく」という解凍のしかたは、厚生労働省が「やめましょう」と呼びかけている方法です。室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合があるためです。
一方で、方法を選べば、安全に、しかもおいしく解凍できます。この記事では、厚生労働省と農林水産省の案内をもとにした「守るべきルール」と、ドリップを抑えておいしく仕上げるコツを分けて整理しました。
まず押さえたい、公的機関が示す解凍のルール
- 冷凍食品など凍った食品を、調理台に置いたまま解凍しない(室温で解凍すると、食中毒菌が増える場合がある)
- 解凍は冷蔵庫の中か電子レンジで行う
- 水を使うときは、気密性のある容器(密閉できる袋など)に入れて、流水で解凍する
- 使う分だけ解凍し、解凍が終わったらすぐに調理する
- 冷凍と解凍を繰り返さない(食中毒菌が増殖する場合がある)
いずれも、厚生労働省の「家庭でできる食中毒予防の6つのポイント」や、農林水産省の食中毒予防の案内に示されている内容です。
「いつ使うか」で選ぶ解凍方法
| 使うタイミング | 向いている方法 | ポイント |
|---|---|---|
| 翌日・半日以上先 | 冷蔵庫 | 低い温度のまま、時間をかけて解凍する |
| 数十分〜1時間ほど後 | 密閉袋に入れて流水 | 袋の空気を抜き、食材が水に直接触れないようにする |
| すぐに使いたい | 電子レンジの解凍機能 | 半解凍で止めて、すぐに調理する |
解凍にかかる時間は、肉や魚の厚みや量、冷蔵庫の温度などで大きく変わります。時間はあくまで目安と考え、途中で状態を確かめながら進めましょう。
方法別のコツ
【冷蔵庫】使う予定の前日に、冷凍庫から冷蔵庫へ移しておきます。バットや皿にのせ、出てきた汁がほかの食品にかからないようにしましょう。農林水産省も、調理前の肉や魚介類の汁が、生で食べるものや調理済みの食品にかからないよう呼びかけています。
【流水】密閉できる袋に入れて空気を抜き、袋ごとボウルに入れて水を流します。食材が直接水に触れると、うまみが流れ出たり水っぽくなったりするので、袋の口はしっかり閉じておきます。
【電子レンジ】解凍機能や低い出力を使い、途中で上下を返すと加熱ムラを抑えやすくなります。端だけ火が通ってしまいやすいので、包丁が入るくらいの半解凍で止め、すぐに調理するのが基本です。
【氷水】魚介の食感を大事にしたいときは、密閉袋に入れたまま氷水につける方法もあります。低い温度を保ったまま解凍が進むため、刺身用の魚などに向いています。
食材別:ここまで解凍すれば十分
- 薄切り肉・ひき肉:解けきる前の半解凍のほうが、切り分けたり、ほぐしたりしやすくなります。
- ブロック肉・厚みのある肉:冷蔵庫でじっくり解凍し、調理の前に中心まで解けているかを確かめます。
- 魚の切り身:表面がやわらかくなったところで下味をつけると、なじみやすくなります。
- 刺身用の魚:冷蔵庫か、密閉袋に入れて氷水で解凍し、解凍したらなるべく早く食べきります。
やってはいけない解凍
- 台所やシンクに出したまま、常温で解凍する
- 解凍したあと、すぐに調理せずに置いておく
- 使いきれなかった分を、また冷凍する(冷凍と解凍の繰り返しは、食中毒菌が増える場合がある)
- 表面が焼けたからといって、中心まで火が通ったかを確かめずに食べる(加熱は、中心部の温度が75℃で1分間以上がめやす)
次に冷凍するときにできる工夫
解凍のしやすさは、冷凍するときの準備で大きく変わります。
- 1回に使う量ずつ小分けにする
- できるだけ薄く平らにして冷凍する(どの方法でも、短時間でムラなく解凍しやすくなる)
- 袋に冷凍した日付を書き、古いものから使う
- 冷凍庫は-15℃以下がめやす。詰め込みすぎず、冷気が回るようにする
予定が前日から決まっていれば冷蔵庫、当日なら密閉袋と流水、すぐに使うなら電子レンジ。そして、どの方法でも「常温で放置しない」「解凍したらすぐに調理する」の2つを守れば、冷凍した肉や魚も安心しておいしく使えます。
※この記事は、2026年10月9日時点の厚生労働省・農林水産省の公開情報をもとに作成しています。