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日本人が出すごみは1人1日839グラム:国の最新調査で見る家庭ごみの量と、「持たない暮らし」で減らせる部分

日本で出るごみは、2024年度に1人1日あたり839グラムでした。このうち家庭から出るごみは466グラムで、1年に直すと1人約170キロになります。物を減らして暮らす「ミニマリズム」を描いた米国のドキュメンタリー映画は、YouTubeでの全編公開後に1,701万回以上再生されています(2026年10月9日確認)。物を持たない暮らしへの関心が世界中で高まるなか、日本の家庭ごみの量と中身を、環境省と消費者庁の最新の公表資料から確かめます。
この記事のポイント
- 2024年度のごみ総排出量は3,811万トン、1人1日あたり839グラム(前年度から1.5%減)
- 家庭系ごみは1人1日466グラム。1年にすると1人約170キロ
- リサイクル率は19.3%。ごみの埋め立て場所は、今のペースで約24.9年分しか残っていない
- 家庭から出る食品ロスは224万トン(2024年度)。買い方と使い切り方で減らせる部分が大きい
最新の数字:1人1日839グラム
環境省が2026年3月に公表した2024年度(令和6年度)の調査結果をまとめると、次のとおりです。
| 項目 | 2024年度 | 前年度 |
|---|---|---|
| ごみ総排出量 | 3,811万トン | 3,897万トン |
| 1人1日あたりのごみ排出量 | 839グラム | 851グラム |
| 家庭系ごみ排出量 | 2,117万トン | 2,175万トン |
| 1人1日あたりの家庭系ごみ | 466グラム | 475グラム |
| リサイクル率 | 19.3% | 19.5% |
| 最終処分量(埋め立て) | 306万トン | 316万トン |
ごみの量は減り続けていますが、リサイクルされているのは全体の2割弱です。残りの多くは焼却などで処理されています。全国のごみ焼却施設は991あり、そのうち415施設が発電設備を持っています。総発電電力量は10,448ギガワット時で、約267万世帯分の年間電力使用量に相当します。
埋め立てられる場所は「約25年分」
焼却したあとの灰などは、最終処分場に埋め立てられます。環境省によると、2024年度末時点の最終処分場の残りの容量は9,329万立方メートルで、このままのペースで埋め立てた場合にあと何年使えるかを示す「残余年数」は24.9年です。
新しい処分場をつくるのは簡単ではありません。ごみを減らすことは、ごみ袋代や手間の節約だけでなく、この限られた場所を長く使うことにもつながります。
家庭ごみの中で大きいのは「食品ロス」
消費者庁が2026年6月に伝えた農林水産省・環境省の推計では、2024年度の食品ロス(まだ食べられるのに捨てられた食品)は461万トンでした。このうち家庭から出たものが224万トン、事業者から出たものが237万トンです。
家庭系の食品ロスは前年度の233万トンから減りましたが、それでも200万トンを超えています。食べ残し、手をつけずに捨てた食品、皮のむきすぎなどが含まれます。物を「持たない」考え方は、食品にこそ当てはめやすい分野です。
「持たない暮らし」で減らせるごみ
ミニマリズムは、物を極端に捨てることではなく、必要なものを見極めて買いすぎないことが出発点です。ごみの面から見ると、次のような工夫が効果的です。
- 買う前に冷蔵庫と棚を確認し、同じものを重ねて買わない
- 食品はまとめ買いより「使い切れる量」を優先する。期限の近いものを手前に置く
- 詰め替え用や量り売りを選び、容器や包装のごみを減らす
- すぐに使わなくなりそうな物は、借りる・共有するという選択肢も考える
- 手放すときは、捨てる前にリサイクルショップや自治体の資源回収を確認する
一度に部屋を片づけて大量のごみを出すより、入ってくる物を少しずつ減らすほうが、ごみの総量は確実に減ります。
自分の家の量を知る
1人1日466グラムという全国の家庭系ごみの平均は、ごみ袋の重さを量ってみると実感がわきます。1週間分のごみ袋を家庭用のはかりで量り、人数と日数で割ると、自分の家が平均より多いか少ないかがわかります。数字で見えると、どこから減らすかも決めやすくなります。自治体によって分別の決まりや集計の方法は違うため、住んでいる市区町村のごみの出し方もあわせて確認しましょう。
まとめ
日本のごみは1人1日839グラム、家庭から出る分は466グラムで、少しずつ減っています。それでもリサイクル率は2割に届かず、埋め立て場所は約25年分しか残っていません。家庭の食品ロスだけで224万トンあることを考えると、「必要な分だけ買って使い切る」という持たない暮らしの考え方は、ごみを減らす最も身近な方法の一つです。