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世界の人口はどこまで増える?国連の推計で見る「82億人のその後」と、すでに減り始めた日本

「人口爆発」という言葉を聞いたことがある人は多いでしょう。一方で、日本では人口が減っているというニュースもよく目にします。世界の人口はこれからも増え続けるのでしょうか。国際連合(国連)が2024年に公表した最新の推計と、日本の国勢調査の速報をもとに、世界と日本の人口のこれからを整理します。人口が増えすぎた未来を解説する動画が1,300万回以上再生されるなど(2026年10月時点)、関心の高いテーマです。
この記事のポイント
- 国連の推計では、世界の人口は2024年の82億人から増え続け、2080年代半ばに約103億人でピークを迎えたあと、2100年には約102億人に減る見通し
- 2100年の世界人口は、10年前の推計より約7億人(6%)少なくなった
- 日本を含む63の国と地域では、2024年までに人口がすでにピークを過ぎている
- 2025年の国勢調査の速報では、日本の人口は1億2305万人で、5年前より309万7千人減った
国連の推計:ピークは2080年代半ば
国連は、世界の人口の推計「世界人口推計(World Population Prospects)」を定期的に公表しています。2024年7月に発表された最新版の主な内容は次のとおりです。
| 項目 | 推計 |
|---|---|
| 2024年の世界人口 | 82億人 |
| ピークの時期と人口 | 2080年代半ばに約103億人 |
| 2100年の世界人口 | 約102億人 |
| 10年前の推計との差(2100年) | 約7億人少ない(6%減) |
つまり、世界の人口はまだ60年ほど増え続けますが、今世紀の終わりには増加が止まり、わずかに減り始めると見込まれています。
すでに人口のピークを過ぎた国々
国連の発表によると、2024年の時点で、中国、ドイツ、日本、ロシアを含む63の国と地域で、すでに人口がピークを過ぎています。これらの国と地域をあわせた人口は、今後30年で14%減ると予測されています。
さらに、ブラジル、イラン、トルコ、ベトナムなど48の国と地域では、2025年から2054年の間に人口のピークを迎えると見込まれています。一方で、それより後まで人口が増え続ける国もあり、世界全体の人口が当面増え続けるのは、こうした国々で人口が増えるためです。同じ「人口問題」でも、増える国と減る国では課題がまったく違うことがわかります。
日本の人口:5年で309万人減
総務省統計局が公表した2025年の国勢調査の速報によると、2025年10月1日時点の日本の人口は1億2305万人でした。2020年の前回調査と比べると309万7千人減っていて、減少率は2.5%、年平均では0.50%の減少です。減少の幅は前回より大きくなっています。
毎年の人口推計でも、生まれる人より亡くなる人のほうが多い「自然減」が続いていて、2024年10月1日現在の推計では、自然減は89万人と18年連続になりました。
「増える世界」と「減る日本」をどう見るか
世界の人口が増えている一方で、日本は人口が減る局面にあります。人口の減少は、働き手の不足や地域の交通・医療の維持など、身近な課題につながります。一方で、国連の推計が示すように、人口が減る、あるいは増加が止まるのは日本だけの特別な現象ではありません。多くの国がこれから同じ課題に向き合うことになります。
数字を見るときの注意
- 国連の数字は「推計」です。出生率や寿命の変化によって、将来の見通しは改定されます。実際、今回の推計でも2100年の人口は10年前より大きく下方修正されました
- 国勢調査の速報値は、のちに確定値として公表されます。また、毎月の人口推計とは調べ方が違うため、数字が少し異なることがあります
- 人口の多い少ないだけでなく、年齢の構成や地域ごとの差も、社会への影響を考えるうえで大切です
まとめ
国連の推計では、世界の人口は2080年代半ばに約103億人でピークを迎え、その後は緩やかに減っていく見通しです。日本はすでに人口が減り続けていて、2025年の国勢調査の速報では5年間で309万人以上減りました。「人口爆発」と「人口減少」は、同じ時代に世界の別の場所で起きている現象です。ニュースで人口の話題を見かけたら、どの国の、どの時点の、どんな種類の数字なのかを確かめながら読むと、理解がぐっと深まります。